夜を使い果たして

夜だ。誰がなんと言おうと間違いないくらいの夜だ。昼過ぎから始めた仕事を終え、18時に友人と会ってからもう10時間は経っている。


日付的には木曜日になっているが、まだ寝ていないから水曜日の気分で携帯を触る。画面をタップする指が擦れるわずかな音さえ聞こえるような圧倒的静寂が、夜更かしをしている罪悪感を加速させる。


何年生きていても寝る前の「朝起きたらやろう」「絶対に早起きしよう」に関しては、キャバ嬢の「今度ご飯行きましょうよ」「タカダさん面白いから好きです」くらい信用ならない。


振り返っても明日の自分になにかを託し、思い通りになったことは一度も無い。それくらい明日の自分の下馬評は低いが、それでも期待せずにはいられない。


いつだって人生は「こうしたほうが良いと分かりきっている今日」と「それを出来ずに尻拭いをする明日」の繰り返しだ。仕事もプライベートも「今日までにできることは全てした」と満足したことは一度も無い。

 

きっとこれから先も満足することは一度も無い。どんなに些細でも「昨日のうちにしておけばよかった」という想いを抱きながらこれからずっと生きていくのだ。

 

ただ眠気まなこでブログを更新した自分だけは褒めたい。これに関しては明日に繰り越してはダメなことだった。読み返す勇気も書き直す元気もないからこのまま更新をする。

 

夜が明けそうだ。あと数十分ほどで明るくなる空に背を向けて、急いで今日を終わらせる。

 

今日は夜を満喫した。おかげさまでこんな時間にブログを書く羽目になった。すごく眠いが心地のいい眠さだ。これから毎日この眠さを抱きながら生きていく。

 

今日が1日目。

きっと1年なんてあっという間だと思う。